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全部ゲームなんだ


教室は広い海の中。

その隅で、陸地で、私たちは文化祭の準備を進める。
誰も見てくれないが、準備を進める。
その空間は暖色、
ひたすらに半年間の絆を信じて、
そう、いつも通りだった。

突然、教室のドアーが開く。
入ってきたのは同じ学校の私の部活。
急な登場、皆しっかりと立ち位置につき、
はじめたのは発声練習。

顧問の登場、照明明るくなる。

二三会話を試みて、すぐに私は苛々する。
言語ともとれぬような金切り声と罵声で、心は死んでいく。

入ってくるな入ってくるな入ってくるな
大切な大切な大切な私の場所 場所に入ってくるな
出て行け出て行け出て行け

確か、そんなようなこと。
彼女の表情にはただの微笑み。
優越を含む、消してしまいたい顔。

渡された空のCDケース。
どうすればいいのか迷って、結局床に叩きつけた。
思い通りに割れなかったけれど、
多分、この場所での私の初めての自意識。

そこに、衝動。
教室を出る。私は廊下を駆ける。

どうやらそれは共通の違反であるらしい。
追いかけられる、逃げる、角を曲がって、走る。走る。

昇降口、懐かしい小学校の頃の先生。唯一の味方を、
それを押しのけて逃げる。
走った先は行き止まり
行き止まりを乗り越えて、八方塞。
下の方に教師。銃声。
気絶。ゲームオーバー。

――ふつかめ‐
目覚めると教室。水の音。

果てのない説教と、元仲間達の一瞥。
一人が教えてくださる、「気絶ではなく、絶叫をしていたのだ」
信じられないほどに、気の違った行動だったらしい。
まるで小学生に戻ったようだ。
あの頃は何も考えずに我を通していた。
結果的に、それは気違いであった。

仲間達に嫌われる。目に見えるダメージのない暴力。
元々そういうものではなかったのだ。
だから、また逃げる。
走っても走っても治らない自意識。

辿りついた先に、知り合いの顔が多々。
その中でも、また、また、

みんな気違いは嫌いなのだ。

目に見えるダメージのある暴力。
それを行使する私。
動じることなく罵声を強める生命共。

どこで間違えたんだ?
また、意識は死ぬ。ゲームオーバー。

――みっかめ‐
そこは、白の世界。

小学6年生の自分と、今の自分。

気味の悪い光景。

向かい合っているようで、私は目を背けている。

目の前の、目の前の気違いさえいなければ。
目の前の存在さえいなければ。
お前が全部悪い。

衝動、
衝動的に暴力。
またしても、ダメージ。人に暴力。
過去に暴力。
暴力暴力暴力暴力暴力

はやく消えてなくなれお前なんかいらない
誰も欲しがらないお前なんかいらない
お前なんかいらないみんなから嫌われてるくせに
自分を出しちゃいけないんだずっとずっとがまんしなくちゃ
お前なんかいらないいらないいらない消えろ消えろ消えろ
やめろやめろやめてあああああああああああああああああああ




ゲームオーバー。




いいんだ、全部ゲームなんだ。
今、直面する全ての出来事はゲームなんだ。


だから、もういいんだ。
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死体
無題
君の心は本当に綺麗だね。
2009/07/29(Wed)17:32:57 EDIT | RES
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